miyabia’s blog

50代のシングルライフ

勝つことが強いのではなく、負けを認められることが強さでもあり、優しさでもある

 

とっても大切なことに気づいた。

 

私は高校受験の失敗を経験していて、それが私の人生で一番大きな転機となることだった。

その失敗は、それまでの自分の人生がリセットされるような出来事だった。

悲しくて、苦しくて、これからどうやって生きて行こうかと、もがき続けた3年間だった。

 

でも、それがあったから、今の私が居ることは間違いないことは分かってる。でも、何故そんな経験をさせられたのか、やっと納得がいく答えが見つかった。

 

 

出来のいい人は、上へ上へと挑戦する。

人と比べ、負けないように戦う。

 

 

私はあのまま受験に失敗してなかったら、人と比べ、負けないように戦う人生に向かってた可能性がある。

 

 

だけど、負けることはいけないことなのか?

 

 

勝ちたいという気持ちは、負けを認められないということ。

 

勝つために、もっともっとと努力を強いられること。

 

勝つということは、誰かを負かすこと。

 

負けないためには現状を良しとできない。

いつも不足感。

それは自分を認められないこと。

 

負けないためには、努力しつづけないといけない。

 

勝つって、しんどいことばかりだと思う。

 

 

私は高校受験の失敗で、負けを認めた。

それには相当な心の整理が必要だったけど、私がそれにより手にしたものがわかった。

 

 

負けて、上に上がることを諦めたことで選択肢が減ったけど、その中で自分ができることを見つけられるようになったんだと、気づいた。

 

 

周りの同級生は、ある意味、上に上がることを諦めた子たちばかりだった。

でもそれは、自分の実力を認めてる子たちだったんだと気づいた。

 

勉強が出来なくていい。

上を目指せなくていい。

社会の弱者でもいい。

 

そんな自分に、何が楽しいんだろう?と考えられる子たちの中に、私は入れてもらったんだと気づいた。

 

勝つことが強いんじゃない。

 

自分のダメさ、弱さを認められることが強さだ。

 

そこから自分に合った楽しいことを見つけられる人こそ、賢い。

 

もっともっとと上を目指し、自分が勝つことで誰かを負かし、負けを認められず、負けたら崩れ去るようなメンタルは、本当に強者なのか?

 

 

負けを認められない人は、弱者も認められない。だから偉そうにして弱者にマウントを取ったりするんだろう。

それが強さなのか?

 

 

弱者は勝てないことが分かってるから、戦おうとしない。だから戦いのない世界に居られる。

 

負けを認め、戦おうとしないことのほうがよっぽど賢い。

 

戦わずとも、自分なりの幸せを見つけていける素晴らしい存在なのではないか?

 

自分のダメさ、弱さを受け入れられた人は、当然自分のダメさ、弱さを感じてる人の気持ちが分かる。それは、優しさ。

 

賢さを使って、勝って誰かを負かし、上に登ることが強さなんだろうか?

 

 

負けを認め、同じような誰かに優しくできる人のほうが、よっぽど強く賢いのではないか?

 

 

私は、高校受験の失敗で、戦うこと、勝つことで誰かを負かすことから、弱者目線の生き方を学んだんだと思う。

 

それこそが、人間にとって大切なことだと思う。

 

私は、高校受験の失敗に感謝したいと思う。